DYNA SELECTION 2020 : LUXMAN「L-595A LIMITED」

iphone12が発売されましたね。私はiphoneを3GSから使用してますが、最近のiphoneは大きく重くなったのが不満でした。今はXSを我慢して2年間使っていましたがサイズと重さに未だ慣れず。もちろん大きな画面の端末も魅力はありますが、電話とネットができれば小さくて軽いのも需要があるのに・・・何種類も出すなら1個は小型にしてくれと願い続けていました。というわけで今度発売される小型軽量のminiにワクワクしております。LUXMANの「L-595A LIMITED」を紹介するのになんでiphoneと思われるかも知れませんが、私の中ではminiと同じく待望のサウンドだったのです。

https://www.luxman.co.jp/product/l-595al

3年前まで当社ダイナミックオーディオはアキュフェーズの扱いがありませんでしたので、国産アンプの主力メーカーは何と言ってもラックスマンでした。そしてラックスマンといえばA級アンプ。思い出すのは「L-590A」力強さと温かみのあるサウンドで良い音だなと思っていました。今思うとこのモデルの頃はまだいわゆる”ラックストーン”があったと思います。厚みがあって少しまったりとした音。当時も今もラインナップは「505」(AB級)「550」(A級)「507」(AB級)「590」(A級)「509」(AB級)とA級、AB級がグレード毎に交互に並びますが、以前はA級、AB級で個性の違いがあったので、例えば507を試聴したお客様がもう少し厚みが欲しいと言われれば550や590を案内できたのです。またその逆もありました。

その後590のシリーズは590AII、590AX、590AXIIと代を重ねていったのですが、だんだんとA級アンプがすっきりした傾向のサウンドになっていきAB級の「507」「509」に近くなっていったように感じています。少なくとも”ラックストーン”は全く感じなくなりました。現代の音と言われればそれまでですが、ラックスマンのアイデンティティーが薄れてしまったように思われて仕方がなかったのです。メインはもちろんそれで良いのですが、せめて1機種くらいはラックストーンの風合いを感じるモデルもあってもと思ってました。実際私のフロアですとラックスマン「L-509X」を聴いた方が同価格のマッキントッシュ「MA7200」を選ばれる割合が増えてきました。マッキントッシュは柔らかく押し出しの良い音でそれが全製品一貫してます。販売店の立場からするとどちらが売れても嬉しいのですが、長くラックスマンを扱ってその変遷を知っているだけに勿体無いな・・・と思っていたのです。

そこに登場したのがラックスマン95周年モデル「L-595A LIMITED」です。先日ラックスマンのデモ機を聴かせてもらった際、一聴して「良いですね!」と即展示機をオーダーしました。「L-570」のテイストを再現したフロントパネルがカッコ良いし、この低域にかけてゆったりと膨らむバランス、音数は「L-509X」に比べると明らかに少ない。ケチをつけているのではなくこれが良いのです。「L-509X」はハイファイアンプとしては大変高性能なのですが、録音によっては音楽を聴いた際に細かな音が聴こえすぎてしまうことがありました。Jian Wangのバッハ無伴奏チェロ組曲は「L-595A LIMITED」ではメロディーがなんのてらいもなくスッと耳に入ってきます。少し緩めで中低域にかけて末広がりのバランスを保つ本機は音楽を悠々と鳴らしたいと言う方にピッタリです。逆にキリッと明瞭で締まった音がお好みなら「L-509X」で。決して価格が高いから「L-595A LIMITED」が”良い”のではないのです。全く音の傾向が異なりますから。

とはいえ個人的にはラックスマンが帰ってきた!と思える嬉しいモデルです。小型のiphoneではないですが、このサウンドを待っていた方も多いと思います。当フロアで常設展示しております。

ご試聴の際はご予約の上お越し下さいませ。

上遠野 ken@dynamicaudio.co.jp

2F SOUND HOUSE FLOOR

電話 : 03-3253-5555 / 03-3253-2001