新時代の真空管アンプ UESUGI「U BROS300AH」

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上杉研究所の最新パワーアンプ「U BROS300AH」をご紹介します。「U BROS300」の後継モデルになります。外見上の変化はないのですが、回路は全く異なる新規設計です。カタログに謳われている特徴は

1. 「直熱真空管本来の交流点火による無帰還300B シングル出力パワーアンプ」 直熱三極管の銘球である 300B 真空管を交流点火する電気的利点、交流点火ならではの音質の魅力を提供いたします。
2. 高品質真空管と万全の保護回路による動作点の監視のもと、A2 級動作により300B シ ングル出力アンプとしては大出力の 12W を安定して獲得いたしました。
直熱三極管 300B シングル出力アンプが有する魅力(優れたパワーリニアリティ、彫りの 深い豊かな諧調表現)に加え、充分なスピーカー駆動力を備え現代オーディオに通用する ワイド周波数レンジ、高ダイナミックレンジ再生を実現しスピーカーの適用範囲を拡大いたしました。交流点火とあいまってパワフルで情感あふれる未体験のサウンドがお楽しみいただけます。

正直なところ「交流点火」と言われても何が凄いのか最初はピンと来ませんでした。出力も前作同様12Wと300Bシングルアンプとしては大きいですが、それも一般的な300Bシングルと比べ数ワットの違いです。

「U BROS280」と「U BROS300AH」スピーカーはBRODMANN「VC1」と組みあわせました。出力的に厳しいかなと思いつつ再生したブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデンの”ベト7″の堂々とした鳴り方にいきなり驚かされました。高らかなファンファーレ、ビシッと決まるティンパニ、小さなスピーカーのどこから出るのというくらいコントラバスのうねります。縦のラインが決まり音楽が疾走します。久々に良いコンサートに行けたような興奮を覚えました。能率が高くはないBRODMANNを十分な音量で見事にコントロールしています。


続いてTANNOY「KENSINGTON/GR」で。ウエスギとタンノイ。元々相性の良い組み合わせですが、同じベートーベンの1番はやはり繊細さと力強さを兼ね備えた音です。12Wという数値は0を付け忘れたと思うほどに本当にパワフル。ポーンと放たれるフルート、颯爽とした高弦を支える低弦のハーモニー、グイグイと演奏を引っ張る再生音はやはりアンプの能力によるものでしょう。素晴らしい駆動力、そして表現力です。

同社フラッグシッププリアンプ「U BROS280」との組み合わせは今までの球や回路では語れないサウンドを聴かせてくれます。「中域がふっくらして聞き疲れしない」とイメージされることの多い真空管サウンドはここにはなく、オーケストラのダイナミズムを余すところなく再現できる実力があります。「U BROS300AH」は新時代の真空管アンプと言えます。真空管かトランジスタということは置いて良質なパワーアンプをお探しなら是非おすすめします。

上遠野

2F SOUND HOUSE FLOOR
電話 : 03-3253-5555 / 03-3253-2001
営業時間 : 10:00~19:00

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