Brodmann「VC7」

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現代スピーカーはエンクロージャーの箱鳴りを悪としてなるべく振動させず、ユニットの音だけで勝負するタイプが主流です。一方で、タンノイに代表される、ある程度箱を鳴らしてユニットの音と箱の震えを一緒に聞かせるタイプも根強い人気があります。またエンクロージャーも密閉型、バスレフ型等に分けらます。
Brodmannの設計者ハンス・ドイチェは独自のホーン・レゾネーター方式を開発しました。スピーカーユニットは28mmのツイーターと13cmのウーファーのみです。この小型ウーファーの背圧をエンクロージャーに設けた穴から出し、外部に設けたサウンドボードとの4mmの隙間から130Hz以下の低域を出すという構造になっています。仕様としては2way+アコースティック・ベース。カスタムメイドのユニットによるレスポンスの良いサウンドを吸音材で消すことなく利用して質の高いベース帯域を引き出しています。楽器と通じるアイディアが一番の特徴です。ウーファーのサイズが信じられない豊かな低域、そしてその質が完璧に中高域と同化していることに驚かされます。
現在Brodmannは「Festival Series」「Vienna Classic Series」「Joseph Brodmann Series」 の3シリーズを展開していますが、広々としたサウンドステージ、そして品位が高く生き生きとした鳴り方が全モデルに共通しています。

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Brodmannの「VC7」は素晴らしいサウンドを聴かせてくれるBrodmannのスピーカー群の中で個人的に最もお勧めのモデルです。 スピーカーユニットは2.8cmのツイーターが正面に2つ、13cmのウーファーが片側に2つずつの合計4個搭載されています。両サイドに大型のサウンドボードが装着され豊かな低音を生み出します。 前後左右に広がる音場が独特だと言われることがありますが、生の楽器を基準にすれば無指向性に近いこのスピーカーの方が自然に思えます。 ホール感というのでしょうか、この包み込まれる感じは他のスピーカーにはない魅力。弦合奏のふくよかさ、チェロバスの響き、管楽器も自然で言うことないです。音の魅力、アイディアの豊かさ、気品ある仕上げ、名機と言える魅力を放つ、素晴らしいスピーカーだと思います。

スペックでは語れない魅力…自然な音色、生命力溢れた音楽の鳴り方をお楽しみ下さい。

上遠野

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